自己啓発本よりも哲学書を読むほうがずっと効果的

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新社会人になるとき、ビジネスを始めるとき、向上心があるとき、下向きな気持ちのときに自己啓発本って読みたくなりませんか?

わたしもこれまで10冊以上は自己啓発本と呼ばれるカテゴリの本を読んでいますが、ある時に気が付きます。

 

あれ、これって言ってること似てない?なんか聞いたことあるなあと。

 

また、自己啓発本を読んでから1週間ぐらいはその自己啓発本に影響を受けて、向上心があがったりするのですが、1週間後には忘れてしまう。

 

自己啓発本を読むことに関しては、否定的ではないですが、数をこなせば良いものではないと感じました。数をこなすよりも1冊の良本を深く理解して読むほうが脳にとっては良いことだと思っております。そこで出会ったのが哲学書になります。

 

今回は記憶の簡単な仕組みから哲学書をおすすめする理由について書きたいと思います。

 

 

脳の記憶容量

アメリカのテリー・セチノウスキー教授が主導する研究により、脳の容量は1ペタバイトあるということがわかりました。

1ペタバイトは1,024TB、1TBは1,024GBあるので1,000,000GBあるということです。

 

1ペタバイトとは

・世界中でいままで書かれた文章ぐらいの容量

・100億枚の写真サイズ

・Googleの一日の処理量

 

 

1ペタバイトもあれば忘れることはないと思いますが、実際にはどうでしょう。

1年前の朝食は覚えてますか?覚えていないですよね。では記憶の仕組みについてみていきましょう。 

 

記憶の仕組み

脳の海馬や大脳皮質などによって記銘➡保持➡想起という3ステップによって記憶されていきます。この中で想起部分の機能低下によって物忘れは生じます。

また、海馬は短期記憶を担当し、数秒から数分の記憶を一時的に記憶します。

その中で必要と感じたものに関しては大脳皮質に送られ、数分から数年単位の長期記憶となります。

 

海馬記憶はどのぐらいの記憶能力があるかというのはドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの発表した「エビングハウスの忘却曲線」を見てもらうとわかりやすいです。

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※無意味な音節を実験者に覚えさせた 

 

結果

20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
9時間後には64%忘れる
1日後には67%忘れる
2日後には72%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れる

ryugaku-kuchikomi.com

無意味なことに関してはすぐ忘れるということがわかりました。

 

哲学書をおすすめする理由

上記のことから無意味で重要ではないと感じたことは忘れやすいのです。

無意味で重要ではないと感じるのは短時間であまり労力を使わずに行ったことと近いことだと思います。

自己啓発本は読みやすいし、自分の生活にたやすく当てはめることができますので、すらすらと読めて、面白いのですが、時間がたつと忘れてしまい、読んだ時間が意味をなさなくなります。

 

その一方で哲学とは、あらゆる事物に対して理性によって解を求めるものなので、深く考察する力を養うことができます。

 

トロッコ問題というのはご存知でしょうか?ハーバード大学のマイケルサンデル教授の話題になるとよく出てくるのですが、

 

トロッコ問題とは、イギリスの哲学者フィリッパ・フットによって提起された倫理学に関する思考実験で、1台のトロッコがブレーキの故障により暴走、トロッコが勢いよく進む線路の先は2つに分岐していて、一方の先には5人が、もう一方では1人の作業員が作業中。この状況下で、分岐点のスイッチを動かせる人物はどのような行動を取るべきか、とういうもの。簡潔に言えば「ある人を助けるために他人を犠牲にしてもいいのか」ということです。

功利主義者であれば、1人を犠牲にして5人を助けるべきだ、という考えですが、義務論に従うと誰かを目的のために手段として使うべきではなく、何もするべきではないとのこと。この思考実験からは人間のモラルが、正と誤だけで判断できず、いかに複雑かということがわかります。

考えれば考えるほど眠れなくなる哲学に関する9つの思考実験 - GIGAZINE

 

哲学を学ぶことによって、物事を深く考える考察力が身に付き、物事を脳に残すことの癖付けができます。

私は哲学者がどのように考え、その結果に至ったかということを知識として脳に入れておくだけでもかなりの能力になると思います。

 

おすすめの哲学書

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